あの頃、何にでもなれると信じてた君の詩

尖った靴を見つめながら駅までの道を

見えない誰かと比べて、惨めになったりして

いつもの通勤特急

乗らない自分を頭の中で想像してみたりして

昨晩考えた

これからの現実

理想の未来のプラン

今日も出来なさそうです

見慣れた線路沿いの景色は

今日も美しくは見えなくて

子供の頃に見たときには

あんなに輝いていたのにな

いつもさ、電車の中で

形にならない焦りを抱いてるんでしょ

あいつはああだって、

他人と比べて

自分の価値が見えなくなって

電車の窓から

見える灰色の世界に

自分の弱さを映してしまうんだ

わかっているのに

踏み出せないまま

一体いつになったら理想は来るの?

なんて、懲りないよな

あぁ、何者でもない僕らは

まだ、何にでもなれるよ、今からでいいだろう?

これからの未来は、

今から始まるんだ

あの頃、北公園でUFO探ししたこと

叱られるまで望遠鏡を覗き込んだこと

俺たちみんな

それを詩にする権利があんだよ

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