東京タワー

なんとなく

赤色の東京タワー、何十年もずっと東京のシンボルとして存在し続けてきた。背の高いビルが増えて、もはやどこからでも見えるという存在じゃなくなっても、2倍くらい高いスカイツリーができても、やっぱり東京タワーは東京の、そして日本のランドマークだ。

東京タワーはたくさんのロマンを、文化を生み出してきた。音楽や文学、あらゆる所に東京タワーは存在する。それは東京の街で、東京タワーがいかに特別な存在なのかを物語っているように思える。待ち合わせをする人や、観光する人。

1人で歩いているとき、上を見ると見守ってくれている東京タワー。

寂しい夜をこれ以上暗くしないと、赤く灯る東京タワー。

ベランダから見える淡くて赤い光、東京タワー。

東京タワーは茜色の夕日のように、僕らを温かく照らしてくれる。あの光の中にあるとき、僕は僕を特別だと思える。この場所で、確かに生きていくんだ。その力をくれる。

東京タワーは今日も、僕らを優しく見下ろしている。

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